勘は目で見ることや、手で触れることはできません。それでは、勘は電波のようなものなのでしょうか? それとも光のようなものでしょうか?

実は、勘とは「感動・感謝・幸福感」の、3つの「感」から生じるもの。この3つがなければ、働かないものなのです。勘は、感情の最高峰に位置するといってもいいでしょう。だからこそ、勘はハートでしかキャッチできないのです。

人間誰しも、感情があります。勘はその中の最高峰とはいえ、誰でも持っていることは持っているのです。ただし、それを発揮できるかできないか、研ぎ澄ますか鈍らせるかは、あなたの心がけ次第。感動・感謝・幸福感を、どれだけ自分の中に増やしていけるかで決まります。

たとえば、コンビニで買い物をするだけでも、勘のよさは身につきます。

「あ、新商品だ。おいしそう!」「へえ、こんな変わった入浴剤が出たんだ。面白いから試してみよう!」と、いちいち楽しみながら買える人は、コンビニに入ったときと出たときとでは、すでに勘の冴えが違っています。

なぜなら、「面白いもの、楽しそうなものを見つけた」という感動、「お金があって、お店があって、ごく当たり前に買い物ができる」ということへの感謝、そして「品物を手に入れて嬉しい」という幸福感の、3つが揃うからです。

「残業帰りにコンビニに寄るOL……ありがち」とか、「今日もコンビニごはんか。わびしいなあ」とボヤきながら、そそくさと買い物をすませている人は、せっかくの「勘磨きチャンス」を、みすみす逃しているのです。

とても簡単なことのようですが、感動・感謝・幸福感は、ともすれば見失いやすいものです。自分から「感じよう」としないと、「それが当たり前」と慣れっこになってしまうからです。

「慣れっこ」は、人生をつまらなくする落とし穴です。勘の発生する回数が減るだけでなく、心も動かなくなってガチガチになり、ごく稀にやってくる勘すらも、キャッチすることができなくなってしまうのです。

どんなささいなことにも、新鮮に反応しましょう。そして、喜びをもって行動しましょう。

あなたの感情は、あなた自身で動かすしかないのですから。